環境意識高い若者の購買行動「第2回 エコライフ実践状況調査報告書」まとめ
投稿日時 2005-2-2 19:52:38 トピック: 《3.環境、気になるニュース》
| 産業能率大学は(東京都世田谷区)は、身近な環境問題に対する「第2回エコライフ実践状況調査」(有効回答数3927名)をまとめた。 そのなかで「環境配慮した結果価格への反映はどの程度許容できるか」という問いに対し、興味深い結果が出た。 「価格上昇の許容範囲は1割程度」と答えた割合は54%に達し、「一切価格上昇を許容できない」の15%を大きく上回った。環境へのやさしさを商品の重要な付加価値と考えている人の増加をうかがうことができる。また、世代別では許容できる価格上昇を「2割以上」と答えた人の割合が、50代では16%だったのに対し、20代は47.9%と4倍弱の違いが見られた。環境に対する意識とコスト負担を許容する姿勢は、若年層のほうが著しいことがうかがえる。
コメント: 若者の環境に対する意識の高まりを反映した、未来に向けた希望ある報告書だ。 最近、学生さんからの環境問題についての問い合わせを多く受けることからも、調査の結果は妥当な数字ではないかと思う。現代社会の不正や不条理、環境破壊に嫌気が差し 「ちゃんとやろうよ」 というメッセージのようにも取れる。さらに小・中学生は、総合学習の時間を活用して環境問題にみっちり取り組んでおり、彼らが社会に出て来るのに比例して環境問題への意識の高まりは爆発的に進むのではないか? 対照的に、右肩上がりの高度成長期をすごした団塊世代と、バブル期・崩壊期に遊びほうけた団塊ジュニア(私はこの世代)は「環境問題を知らない子供たち」と言える。 10代・20代の「環境ヤング世代」と、60代以上の戦中・戦後を知る「もったいないシニア世代」が、どうやって「環境を知らない子供たち」をサンドイッチのようにはさみながら巻き込んでいくのか、見所である。 産業能率大学第2回 エコライフ実践状況調査報告書 http://www.sanno.ac.jp/research/eco_life2.html
|
|