戦争と環境破壊

投稿日時 2003-3-13 0:23:09
トピック: 《2.GPニュース》


アメリカによるイラク攻撃が秒読み段階にはいっています。戦後、国防に関する問題を日米安保条約にのみたよっていた日本は、なにがなんでもアメリカを支持するという方針を出しつつあります。アメリカと袂を分かち戦争反対を表明した場合、緊迫の度合いを増す北朝鮮問題に対する対応策を失うためです。戦後「国連主義と日米安保」のふたつを掲げていた日本政府は、ふたつが違う道を歩み始めたはざまで股裂きの状態になっています。それでも確実に私たちは戦争に巻き込まれようとしているのです。これは対岸の火事ではありません。
さて、先の湾岸戦争は、環境に対しても深刻なダメージを与えました。戦争による石油火災で放出された炭素は25億トンにのぼりました。これは人間が化石燃料の燃焼で1年間に放出する二酸化炭素の約四〇%にあたる量です。これに匹敵する自然災害は、97年にインドネシアで発生した山林火災で、この山林火災は2ヶ月間続き、3万2千人が呼吸器系障害に陥りました。91年の湾岸戦争で、米軍はたった6週間でこの深刻な環境破壊を引き起こしたのです。
今回の戦争による環境破壊は、こっらをはるかに上回る規模になります。戦争は最大の環境破壊を引き起こします。



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