中央環境審議会「環境と経済の好循環ビジョン」答申

投稿日時 2004-4-22 16:21:15
トピック: 《3.環境、気になるニュース》


 中央環境審議会総合政策部会「環境と経済の好循環専門委員会」は、平成16年4月16日に開催された第7回専門委員会において、同委員会報告「環境と経済の好循環ビジョン−健やかで美しく豊かな環境先進国へ向けて」を取りまとめた。本ビジョンは、2025年を一つの到達点として、環境を良くすることが経済を発展させ、経済の活性化が環境を改善するという「環境と経済の好循環」を実現することにより、「健やかで美しく豊かな環境先進国」を目指すもの。
 具体的には次のような目標が掲げられている。
・温室効果ガスの排出削減
 1990年比で2008年から2012年の温室効果ガスの排出量を6%削減するとともに、温室効果ガスの排出削減が組み込まれた社会を構築し、長期的・継続的な排出削減を目指す。
・グリーンコンシューマーの増加
 「物・サービスを買うときは環境への影響を考えてから選択している」人の割合が2025年度に80%以上になることを目指す。
・環境保全活動への積極的参加
 「過去1年間に、地域やNPO等でごみの削減やその他の環境保全に参加したことがある」人の割合が2025年度に50%以上になることを目指す。
(環境省)
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=4894

コメント
 不況とデフレの時代が続く中、「安さ」が何よりも優先される商品選択基準だった、というのが実感だ。だから、物・サービスを環境への影響を考えて選択する人を80%以上にするためには、現在のように「環境への影響が気になる人」だけの行動ではなく、「気にならない人」をいかに変えていくか、ということが課題だ。「環境に配慮して」というのは、ある意味他人に向かっては言いたくない「お小言」ではあるが、嫌われても良いから、ケチとか細かいとか思われても良いから指摘していく人、が増えていくことが必要なのかもしれない。



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