大田区で区有地利用に「不公平」と批判

投稿日時 2005-5-28 18:26:50
トピック: 《3.環境、気になるニュース》


5月23日産経新聞記事によると、東京都大田区では、区有地を区民の一部(近隣の町会・自治会など)に家庭菜園として無料貸与していることに批判の声が上がっているという。同区内の区民農園4箇所は有料で、多いところは9倍もの競争率があることから「不公平だ」との指摘が出ているという。地方自治体が所有する未利用地の有効活用が模索される一方で、区民への説明責任と公平な活用が課題となっているようだ。

【コメント】
六町エコプチテラスは、財)足立区まちづくり公社の『プチテラス事業』として協定を結んで運営しているが、区有地の一部を家庭菜園として活用している点では共通している。
この件で問題となっているのは、土地利用に関する『公共性』である。
記事によれば問題となっている土地は「利用者以外立ち入り禁止」という看板も出ていたことから一部の区民が独占することへの疑問の声となったのだろう。区有地をどう有効活用し、地域還元するかという視点が欠けていたのかもしれない。『地域美化活動の一環として花壇整備』『地域交流の拠点としての広場整備』などを明記した区との協定書などがあり、利用者が活動に反映させていれば、展開はもっと違っていたのかもしれない。
足立グリーンプロジェクトは、ヒートアイランド抑制、ゴミの減量、地域交流、環境教育の拠点、積極的な情報発信などを公共性の根拠として挙げているが、それが区有地を活用する根拠として区民への説明責任を果たせているのか?今回の記事は私たちの活動にとっても無視できない重要な要素を含んでいる。厳しい目で自らを省みる作業が求められている。



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