総会基調発表:人が感じる暑さとは?

投稿日時 2006-10-12 10:51:42
トピック: 《2.GPニュース》


総会の基調発表として、明星大学理工学部環境システム学科の総合科学実習として行われたヒートアイランド調査の発表をしていただきました。
8月7日に、六町エコプチテラスおよび、駅周辺6箇所について、アスマン通風乾湿計や、黒球温度計などをつかい、その差を計測しました。
熱ストレスの評価指標として使われるWBGTにおいて、もっとも暑いと思われる駅近辺と、キウイ棚下の差は、平均で1.1度。
「室温1度と考えるとたいしたことないと思われるかもしれませんが、東京はこの100年間で3度の気温上昇が見られるので、この畑は33年前の気温を実現しているということになります。また東京の気温が1度下がれば、発電所1基分の電力が不要になり、経済効果は数十億円にもなります。明治神宮など大規模な緑地の冷却効果は研究されていますが、物理的にあのような場所を都会につくることは不能ですし、これくらいの小規模緑化がヒートアイランド抑制に及ぼす効果は、まだまだ研究されていないので、今回の調査結果はたいへんかちあるものになりました。」
と講師のK先生。

40名の参加者を前に学生さんも緊張しながらがんばって発表してくれました。
ありがとうございました。



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