なぜ、がけ川で葦船なのか?

投稿日時 2005-8-9 13:43:06
トピック: 《5.がけ川ジャブジャブ大作戦ニュース》


 住民の意識改革による河川浄化を目標に掲げてはじめたジャブジャブ大作戦。
 1年目は土に微生物を練りこんだドロ団子作り、2年目はそれに加え、空芯菜いかだづくりと、大学生による親子環境教室の開催。そして今年は過去の活動に加えて葦船作り。
 ジャブジャブ大作戦では、年を重ねるごとに次々と新しい取り組みが実施されていますが、これこそが意識改革が実現した住民による河川浄化活動の成果なのだと思います。川を見つめ、汗を流し、アイディアを出しながら、私たちはがけ川との『対話』を重ねてきました。
 この葦船作りプロジェクトの始動は、1年前にさかのぼります。
 微生物によるヘドロの分解以外に方法はないかと情報を集めた足立十三中のMくんが、植物の『葦』に高い水質浄化能力があることを調べてきました。しかし、両岸をコンクリート護岸で固められたがけ川の現状や、葦を移植した際、年に1度除草作業を行う必要があるなどの課題があるのも事実。そこで、葦を活用したイベントを実施することにより、葦による水質浄化⇒定期的な葦の除草清掃管理⇒葦を生かした地域イベントの開催という『河川浄化活動と地域活動の融合』が可能になるのではと考えました。
 昨年、船の科学館で実施された葦船作りにも参加し、このイベントはがけ川でも実現したいという想いを強くしました。
 葦船作りのイベントは、昨年からワークショップを重ねて作成したデザイン案『がけ川夢・未来予想図』とも整合性を持ちますし、六木小学校が総合的学習の目標に掲げる「遊べるがけ川にしよう」とも接点を持っています。私たちの想いが形になったもの、それが葦船であると言えるかもしれません。
 足立の語源は『葦立ち』と言われています。美しい川辺で生きる暮らしが、ほんの少し前まではあちこちで見られました。美しい川を取り戻すとともに、地域住民がつながる安全で安心できる街づくりを実現させたいという夢を、葦船に託すことがこのイベントの目的です。
 葦船作りは8月20日(土)午前9時30分より小溜井排水場で行われます。
ぜひご参加ください。



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