100年後の温暖化予想−気象庁
投稿日時 2005-5-21 17:21:31 トピック: 《3.環境、気になるニュース》
| 気象庁はスーパーコンピューターを使った約100年後の年平均気温や降水量などの気候変化の予測を発表した。コンピュータがはじき出した結果は、現在と比べて年平均気温が全国的に2−3度上昇、高温化が顕著に現れるというものだった。 予想通りに気候が変化すれば、関東は約300キロ南下した九州南部並みの気温に近くなり、北日本では年間100〜150日ほどある冬日(最低気温が0度未満)が50日程度少なくなる。夏の降水量は東北南部から西日本で増えて大雨に見舞われやすくなるという。
関連サイト ▽リンク:気象庁・100年後の日本付近の気候変化予測について ▽リンク:環境goo『NPO特集・やってみようCO2削減』 ▽リンク:ストップ・ザ・温暖化キャンペーン・地球にいいこと始めよう!
【コメント】 気温の上昇で一番怖いのは『樹体内へのダメージの蓄積』であるように思う。もともと備えている温度調整機能の幅を超えた気温にさらされることで免疫力を失い、害虫や風雨に弱い『体質』になっていくのではないだろうか?長い年月をかけて構築された森林などのシステムが破壊されれば、多様性のない脆弱でシンプルな植生のみが残り、集中豪雨や伝染病などの被害が一気に拡大する可能性も否定できない。安定した環境の上に成り立っていた経済も当然大きなダメージを受けることになる。 すでに約1度の気温上昇が起こっている影響は各地で報告されている。 特に農産物では、果樹の品質が低下する生理障害が発生する頻度が高まっているという報告も見られる。年中気温の影響を受け、それが樹体内に蓄積されて障害や病害虫が増えるようだ。 気温抑制のため、エネルギー使用量の抑制や、自然エネルギーを効率的に取り入れる街づくりなど、幅広い対策が求められている。国会や各地方自治体では、室内温度を28度に設定し、ノーネクタイの軽装で仕事をするよう呼びかけているが、きっかけのひとつとして産官学民からの多様なアクションが起こることを望みたい。
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