温暖化で健康被害?
投稿日時 2005-1-18 20:00:13 トピック: 《3.環境、気になるニュース》
| 温暖化により今後花粉症やせんそくが増えるという予測を、米ハーバード大の研究グループが報告書にまとめた。温暖化が進むと草木の花粉が増え、ヒートアイランドによる光化学スモッグも増加し、比例してぜんそくなど呼吸器病の患者が増加するという。欧州では近年の温暖化で、樹木や草の花粉生成量が増加傾向にあることが確認されている。
コメント 重度の花粉症の方には悲しい予測だ。ヒートアイランドと光化学スモッグの関係も昨年の発令回数を見る限りあるような気がする。 花粉が増えるということは、植物の移動および勢力分布に変化が現れ始めたということだろう。新しい環境によりはやく適応できたものが残り、適応できないものが淘汰されていく。 ただ「より早く」という点が実は問題で、異常なスピードで気温の上昇が見られる現在の地球温暖化により、「より早く」適応できる少数の植物だけが異常繁殖し、現在のような多様性を維持できなくなる可能性が出てきている。都会のカラスがそれに似ている。 そう考えると杉が異様に花粉をつけていることもうなずける。地球温暖化により100年後東京が沖縄の気温になるということは、杉はあと100年以内に東京より北に移住しなければならないということを意味する。天然杉の南限は屋久島で、杉はそれ以上の暑さストレスに耐えられない。杉のお引越しの最中、紛れ込んだ花粉が人の鼻に入って花粉症を引き起こす、そんな風にも考えられなくはない。大変なのは人間ばかりではないようだ。
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