家庭ゴミ有料化?−環境省原案提出
投稿日時 2004-10-21 16:38:01 トピック: 《2.GPニュース》
| 環境省は20日、一般廃棄物処理制度見直し原案を中央環境審議会に提出した。原案では、家庭ゴミなど一般廃棄物処理の有料化推進を明記。今後、市町村が有料化を導入する参考になる指針を定める。 コメント: エコ・プチテラスに設置されたエコ農園の価値は、一般廃棄物処理の有料化が実現されることでより一層高まる。現在は捨てることが「タダ」だったゴミを堆肥にするのは手間がかかる作業なだけであまり歓迎されないが、自分の財布とつながれば行動意欲はわくだろう。経済性が明らかになれば経営もやりやすくなるかもしれない。しかし一方で、この制度見直しが実現すればゴミの不法投棄も増加も予想される。 ところで気になるのが、この方針ではリサイクルできないプラスチックなどは燃やすとしていて、NPOや自治体から反発も出ている。ダイオキシンがでない大型焼却炉ができたため燃やしても安全でゴミ処分場も増やさなくて済むというのが環境省の言い分で、それはわからなくもないのだが、エネルギーを大量に使うなどランニングコストの高いゴミの焼却処理は長期的に持続可能ではないし、ゴミの分別はしなくてよいという間違ったメッセージを住民に送ることになりかねない。 現在のゴミ問題の多くは出てきたゴミをどうするかという「出口」の話が多いが、実はゴミを作らない「入り口」の話をしないと解決にならない。その最たる例が「家電リサイクル法」だ。 例えばペットボトルの材質をよくして各社統一規格にし、何度もリユースできるようにするなど、ゴミになる前の議論がもっと深まるようになる必要があるのではないだろうか?ゴミ処分場がなくなるにつれ、ゴミ問題は猛烈なスピードで議論され、社会全体を巻き込んだ整備がなされると期待している。一度方向が決まったときのスピードは日本人の特徴である。
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