観測史上もっとも暑かったのは足立区

投稿日時 2004-8-17 15:16:32
トピック: 《3.環境、気になるニュース》


 東京で最高気温39.5度を記録した7月20日、東京都足立区で42.7度を観測したことが東京都環境科学研究所の調査で分かった。 同研究所によると、大手町で39.5度を記録した2分後の7月20日午後1時、都内8カ所で40度以上を記録。同日午後1時40分、足立区江北で42.7度を記録した。同研究所は平成14年より、小学校の百葉箱を活用して精密な観測を行っている。
 気象庁によると、日本の最高気温は昭和8年に山形市で観測された40.8度。公式記録とは計測方法が異なるため、今回の観測は参考記録にとどまるが、同研究所は「都市の高温化の表れではないか」と実態の解明につとめている。

コメント:
「2030年8月に東京の気温は43度になる」という予測のもと、カウントダウンを行っていたが、26年もはやく達成してしまった(しかもエコプチのある足立区で)。「まさか」と驚くと同時に、これから訪れるであろう「超高温都市・東京」の姿を垣間見た気がした。最高気温のことも気になるが、もっと気になるのは「最低気温の上昇」だ。夜でも気温が下がらず、クーラーの室外機などがさらに気温上昇を手伝う悪循環は深刻だ。すでに出始めているが、今後は植物に高温障害が出て、樹木の立ち枯れが加速するのではないか?まさに「都市の砂漠化」である。戦略的かつ計画的な都市緑化対策の必要性に迫られていることを強く感じる。

▽リンク:東京都報道発表資料



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