戦争がもたらす破壊と憎しみの連鎖

投稿日時 2003-3-18 11:34:30
トピック: 《4.今日のAGP》


本日、3月18日午前10時、アメリカのブッシュ大統領によるイラク攻撃への最後通告の演説がおこなわれました。48時間以内にフセイン大統領が国外退去しない場合、攻撃をするというものです。これにより、事実上戦争が始まりました。「アメリカ支持」を明言し、巨額の資金援助をしている日本も「この戦争に参加する」こととなります。
この戦争がもたらす環境破壊は以前も書きました。劣化ウラン弾がイラクの子供たちへもたらす被害をはじめ、油田への空爆など湾岸戦争に匹敵する被害が予想されます。
さらに「9・11」以降、掲げられてきた「テロとの戦い」ですが、この戦争が逆に新たなテロを誘発する恐れもあります(この最悪の予想がはずれることを心から望んでいます)。
「テロは貧困のなかで産まれる」
という言葉が真実であるならば、この戦争によるテロの拡大は、火を見るより明らかです。それは憎しみの鎖となって、美しいこの星を縛るでしょう。
国際政治においては、さまざまなしがらみや駆け引きがあるのかもしれません。戦争を支持せざるを追えない日本の立場もあるのかもしれません。しかし、この国に住むひとりの国民として、「戦争やむなし」と目をつぶるのであれば、私達は次の世代を担う子供たちに平和について、美しい地球について、持続可能な社会について何を伝えればよいのでしょうか。
日本政府は、この戦争への正当性と、その戦争がもたらす「暗黒の世界の阻止」という大儀への責任(この戦争がテロの減少につながるという明確な発言)を明言するべきです。そして日本政府をささえる私たちは、政府の発言に対し、私たち1人ひとりの考えを発言をするべきです。
これから起こるであろう様々な出来事に対し、責任と自覚を持つことが出来なければ、今後、深刻さを増す環境問題に対して責任を持つことなど到底出来ないでしょう。
今回の戦争に対し、皆様の思いを声にすることを心から望みます。




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