ゴミの有料化

投稿日時 2005-1-20 11:15:00
トピック: 《3.環境、気になるニュース》


テレビ朝日スーパーモーニングの「スパこれ」で、ゴミの有料化についての特集番組を見ました。
東京湾の埋立地は限界に達し、「これ以上処分場を増やすことは物理的に不可能」という担当者がコメント。その対策として現在検討されているのがゴミの有料化です。日野市の例では、一家庭あたり、1ヶ月500円程度の負担をすることによりゴミの排出量が半減。不法投棄防止のパトロールや清掃ボランティアへのゴミ袋配布など住民との討論を重ねながら事業を成功させるためのフォローをしているとか。「ひとりの100歩よりも100人の1歩でごみ減量を!」というコメントが印象的でした。すでに30%の自治体が有料化を検討しており、東京23区も話し合いが一本化できれば実施の方向へ向かうかもしれないとのこと。市民へのインタビューでもゴミ問題の深刻さを考えるとやむなし、という意見が多く、今後有料化の議論は加速しそうです。

コメント:
番組ではクローズアップされなかったが、日野市の例は、市が住民への理解を求めるために相当の努力と工夫をした成果だと思う。どうすれば住民から理解と協力を得られるのか、創意工夫が細部に見られる。それをすっとばして「金を取ればゴミは減る」と安直に有料化すれば、不法投棄などの混乱を増やすだけだろう。パブリックコメントなどアリバイ作りでお茶を濁すのではなく、住民と自治体がひざを突き合わせて真剣に議論を重ね、
「ゴミをどうするのか」
という課題の共有と合意を経て事業の実施がされることを望みたい。
学ぶべきは日野市と日野市民の誠実な姿勢と地道な努力ではないだろうか。
▽リンク:スーパーモーニング



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