第2回−石松あきさん



第2回
石松アキさん(副代表)
「子供たちに残したいもの」

 気が早く、負けず嫌いの江戸っ子気風の人間が多い「エコプチな人々」のなかにあって、アキさんは『癒し系』な存在である。子供が好き、自然が好き、のんびりが好き、というそのおおらかさは、エコプチの植物たちのペースそのもの。人をほっとさせてくれる雰囲気を持っている。

 副代表のアキさんは、園芸部やエコプチで行う環境学習プログラムのとりまとめをおこなっている。キウイのつるをつかったリース、押し花キャンドル、ハーブせっけんなど、楽しい講座をつぎつぎと提供してくれる。花壇作りのため、水遣りや花摘などの世話だけでなく、プログラムの準備や花壇レイアウト構成、意見取りまとめの調整など、むずかしい役割を苦労しながらもニコニコとこなしていく。そんな姿を花達も見ているのだろうか、四季折々の花をさかせて、道行く人を楽しませてくれる。花壇作りでは、東京都花いっぱいコンクールや足立区花いっぱいコンクールで入賞することができた。

 最近、近所の子供達がたくさんエコプチに遊びに来てくれることをアキさんはことのほか喜んでいる。

「子供たちを土に触れさせたい。生き物や植物に触れることで、多くの事が学べるから。東京でこういう活動ができることって、とても貴重で大切だと思う」

アキさんのそんな想いは、しっかりと組織を支えている。

 アキさんのエコ農園区画には、枯れたシソがポツリと残っている。
「見て。大カマキリが卵を産んだの。来年まで残しておけば、子供がたくさん孵るよ」
春にはカマキリを探す子供たちが、アキさんの周りでみられるのだろう。


日時 2005-12-30 15:13:53
環境コラム: エコプチな人々
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