ファシリテーションってなに? 


モモ ミニコミ紙『わごう』編集長
身の回りの出来事や、環境についてのミニコミ紙を発行している。仕事の合間を縫って、全国各地を取材。沖縄三味線・ウィンドウサーフィンなど趣味も多彩。


“ファシリテーション”という言葉を知っているだろうか?
知っている方はよく勉強されている。
「組織の力を最大限引き出し、スムーズに問題解決する技術」
これではとても概念的すぎるだろうか?
 例えば、本をつくるとしよう。そこには編集者・著者・デザイナー・カメラマンなどプロが集まって物事を遂行する。そのチームのメンバーの持ち味を引き出しながら、うまくことが運ぶようにすることがファシリテーションの技術である。
 その基本は、「よく話し合うこと」だ。要するにコミュニケーションだ。
 ファシリテーションを提唱する堀公俊氏とはよく連絡をとっている。彼は山歩きの本も書くなど、環境問題に大いに関心をもっている。ある著書のおわりにで、
「人の心が荒むから自然が荒廃する、自然が荒れるから人の心も荒むという悪循環を生む。我々はもう一度、自分の存在と他者へのかかわりを深く見つめ、分断された個人をつなぎ直さなければならない。それが私たち人類に求められていることだ」と語っていた。
 環境問題は関係性の問題ということを過去のコラムで書いた。そう、メンバーのいいところを引き出し、関係性をつなぎ合わせるファシリテーションは重要なカギを握っている、と思う。

  あなたは、自己主張するあまり、
相手のいいところを摘んでしまっていませんか?


日時 2005-8-24 21:04:00
環境コラム: わごう
この記事が掲載されているURL: http://www.greenproject.net/modules/wfsection/article.php?articleid=76