ベランダde生ゴミ0大作戦マル秘テクニック


リバーラット隊長
「これってどうなっているんだろう」「どうすればできるうだろう」という思いや好奇心を、リバーラット隊長が体ごとぶつかって確かめます。
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ベランダde生ゴミ0大作戦マル秘テクニック
家庭から毎日出される生ゴミ。環境問題には興味があるのでなんとかしたいと思いつつも、マンション暮らしの方などには難しいのも事実。
そこで今回は、ベランダでもできる『生ゴミリサイクル・マル秘術』を紹介します。ホームセンターなどで売っている大型プランターと腐葉土をつかってリサイクルします。
今回投入する生ゴミは分解を早めるために密閉容器でぼかしあえしたものを活用していますが、電気生ゴミ処理機と併用するとさらに簡単にリサイクルができます。
用意するもの(ふたり暮らしの場合)
大型プランター2個
腐葉土

ビニール袋
洗濯バサミ
バケツ2個
シャベル


1、準備
ふたつの大型プランターに腐葉土と土を3:1の割合で8分目までいれます。生ゴミリサイクルのポイントは水分調整ですので、水分を吸収しやすい腐葉土を多く入れます。生ゴミを投入する前に日に当ててよく乾燥しておきます。プランターは、乾燥した状態を保ちたいので、雨があたらない場所に置くのが理想的です。


2、生ゴミ投入
1週間分の生ゴミを投入します。生ゴミは、分解速度を早めるため、ボカシあえで1週間ほど発酵させたものをつかいます。水分はなるべくない状態が望ましいです。バケツ2杯分の土をあらかじめ取り出しておき、生ゴミと残った土をよく混ぜます。よく混ぜたらバケツの土を戻して布団のようにかぶせます。
生ゴミが表面に出ると虫がわく原因になるので気をつけましょう。


3、熟成
プランターに雨避けのビニール袋をかぶせ、洗濯バサミで四方を止めて1週間熟成させます。ビニール内側には水滴が溜まるので、日中はビニール袋を開け、夕方になったらかぶせます。


4、かくはん(1週間後)
1週間経ったらかくはんします。あらかじめかぶせた表面の土をバケツに取り、水分を蒸発させやすくするためシャベルでかき回します。かき混ぜたらバケツにとった土を再び布団のようにかぶせます。同時に、もうひとつのプランターで2の作業をします。かくはんするとカビで生ゴミが白くなり、暖かくなります。発酵している証拠です。


5、乾燥
2日ほどたったらプランターをかき混ぜます。この頃にはほとんど水分がなくなっているはずですので、こまめにかき混ぜて水分を飛ばします(このときは土を表面にかぶせる必要はありません)。生ゴミを入れて2週間経ったらほとんど原型がなくなって、もとの量に戻ります。これで完了です。2に戻ってふたつのプランターで交互に生ゴミリサイクルをします。





リサイクルのコツ

その1、『水分調整』
「いかに水分を飛ばすか」が成功の秘訣です。腐葉土を多く入れているのも水分調整のためですし、かくはんさせるのもそのためです。雨の日にビニール袋をかけたり、晴れた日にはがしたりと、水分を飛ばすことが成功のコツです。


その2、『虫対策』
水分調整に失敗すると虫がわき、リサイクルを継続する気力がなくなります。水分を飛ばすことと同時に、生ゴミを入れたときは、表面に土の布団をかぶせて虫が卵を産めないようにします。

その3、『分解しづらいもの』
魚の骨、鳥の骨、貝殻、たまねぎの皮などは分解しにくいです。気になる方は取り除いてください。

生ゴミがたくさんはいったプランターの土は栄養が満点。3つめのプランターを使って、花や野菜を育てる肥料として使うことができます。その際は、土などとよく混ぜて1ヶ月ほど成熟させてから植物を植えてください。
さあ、今日からあなたも生ゴミ0ライフに挑戦してみましょう。

追記:失敗した方へ

「面倒くさい」「場所が取れない」「虫がわいた」など、様々な理由で挫折する方がいます。かく言う私も、以前虫の大量発生に挫折した経験があります。そんなときは、無理をせず中断してください。『無理をしないこと』は活動を継続させるための大切なコツです。時間が経ち、状況が変わり、またやる気が出てきたらはじめてみる。そういった気楽さが、生ゴミリサイクル成功の秘訣のひとつです。


日時 2005-4-20 10:21:28
環境コラム: なんでもやってみよう!
この記事が掲載されているURL: http://www.greenproject.net/modules/wfsection/article.php?articleid=74