第8回−たまちゃん



第8回
たまちゃん
「キムチ名人」

冬になるとたまちゃんの「手作りキムチ講座」が待ちどおしい。

「私は、そんな人に教えるなんて、とんでもない!」

という控えめな本人を説得して開催にこぎつけた講座は、いかに複雑な工程を経て食べ物ができるのか、また安全な食べ物について考える、まさに食育講座として、エコプチの魅力を表現している。

こういう講座は、実は誰にでもできるものではない。具材の買出しや、白菜を塩漬けする事前準備など、単に料理の腕だけでなく、講座全体を運営するのに必要な責任感があるからこそ、エコプチでとれた野菜の魅力を120%引き出すことができるのだ。

控えめだが責任感が強く、

「この人に任せておけばだいじょうぶ」

と自信をもって任せられるのがたまちゃんだ。
そして本人はいつも「いややわー」と言いながら、役目を果たしてくれる。

花の栽培も、エコ活動も、仕事は常に丁寧で、細かいところまで配慮が行き届いている。
労を惜しまないのが、「エコプチな人々」の特徴であるが、たまちゃんはその代表格だ。

たまちゃんは野菜作りの腕も良いが、その理由は台所の生ゴミをせっせと埋めて、野菜ではなく土を育てているからだ。野菜作りのコツを聞こうとすると

「ウフフ、ないしょ」

ととぼけたふりをするが、その会話を乗り越えれば、研究熱心なたまちゃんの様々な工夫を聞くことができるだろう。話は大好きなので、時間を忘れてしまわないように。


日時 2006-11-26 18:03:21
環境コラム: エコプチな人々
この記事が掲載されているURL: http://www.greenproject.net/modules/wfsection/article.php?articleid=84