ブッシュが宣戦布告した陰で・・・


モモ ミニコミ紙『わごう』編集長
身の回りの出来事や、環境についてのミニコミ紙を発行している。仕事の合間を縫って、全国各地を取材。沖縄三味線・ウィンドウサーフィンなど趣味も多彩。

僕の妻は、逗子という海沿いの町の小学校で、学童保育アシスタントという仕事を
している。仕事を持っている親が、放課後から夕方まで子どもを預けるシステムである。
読者の中にも小さいころお世話になった方がいるに違いない。


最近あったことだ。子ども同士が取っ組み合いのケンカをした。
逗子という土地は、米軍横須賀基地が近く、その住宅がある地域で町を歩いていると外国人をよく見かける。
当然、小学校にもハーフの子や日本人の血が流れていない子も多い。
ケンカのきっかけは、「宣戦布告」に関すること。
子どもは戦争してはだめと思っていても、アメリカ人ということだけでブッシュの手先とののしられ、いじめの対象にもなりうる現実。

各地でそのような光景があることが頭に浮かんでしまう。
こころを悩ませる彼ら、そして彼らの親の心のなかはいかようなものなのか?
戦争賛成の過激派のなかに一人で戦争反対を掲げていくのと同じくらい怖いことかもしれない。
ブッシュの宣戦布告したカゲで子ども社会でもこのようなことがおこっている。
子どもは正直なぶん残酷だ。情け容赦ないところがあるからだ。

世論を反映する、政治レベルでの意思決定が必要だ。
政治的意思決定に関して、民意を一番に尊重してほしいと思う。
また、民意をくみとるような方を選ぶ義務も我々ひとりひとりにあるのではなかろうか。

世界各国で、子どもが学校で当たり前のことを楽しめ、こころからの笑顔を作れるよう願う次第である。



日時 2003-4-30 12:36:22
環境コラム: わごう
この記事が掲載されているURL: http://www.greenproject.net/modules/wfsection/article.php?articleid=32