1度上がれば10%の収穫量低下−温暖化と稲の関係が解明
投稿日時 2004-7-2 8:31:54 トピック: 《3.環境、気になるニュース》
| 稲が育つ時期に夜間の気温が高くなると、米の収量が低下することを国際稲研究所(フィリピン)などの研究グループが突き止めた。 同研究所は夜間の最低気温が1度高くなるごとに収量は10%も低くなると試算され「温暖化で起こる気温上昇の影響で、今後の食糧増産が困難になる可能性がある」と指摘した。 研究グループは、過去12年間の米の収量変化と、25年間の気象データから、気温と収量との関連を解析。日中の最高気温の変化は収量にほとんど影響を与えなかったが、夜間の最低気温が高くなると、収量が目立って低下することを突き止めた。
コメント ヒートアイランド調査の監修をしていただいている東京都立大学の三上教授とお話をさせていただいたとき、 「温暖化の問題は最高気温より、最低気温が夜でも下がらないことだ」 という意見を聞いてハッとした。 素人はどうしても記録だけを見てしまうが、生態系などのマクロ的視点では、下がるべき時に気温が下がらないことのほうが問題なのだという。 それにしてもたった1度の変化で10%も収穫が低下するとは驚きだ。クーラーの温度設定の1度と、地球の気温1度の変化はわけが違う。
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