キアゲハが教えてくれる小さな気付き
投稿日時 2006-5-25 21:02:34 トピック: 《6.管理人のつぶやき》
| キアゲハの幼虫を育てている『里親』のみなさんから、様々な報告をいただいています。 飼育は決して簡単ではなく、多くの幼虫が小さいままに死んでしまっているようです。 「暑いところにおいていたからか、えさを食べなくなってしまった」 「マンション下のアシタバをあげたら死んでしまったけれど、殺虫剤でも撒いたのだろうか?」 「えさを探すのがたいへん」 などなど。 自然界ではそのほか、ヤドリバエなどの寄生虫や鳥、農薬など様々な危険があり、成虫になれるのはごくわずかです。 畑に舞うキアゲハが、美しいのもうなづけますね。
喜び、驚き、悲しみ、癒され、と里親の皆さんは観察に夢中になっているようです。キアゲハの幼虫を観察することで、いままで気にも止めなかったようなことに気付き、そこから新しい世界が広がっていきます。 例えばグリーンプロジェクトが運営しているコミュニティガーデンも、コミュニティの再生やヒートアイランド問題に限らず、ローカル経済の重要性や、持続可能な開発のための教育といった幅広い分野に通じるものがあります。 それら小さな事象から大きな視点で物事を捉えるようになるためには、教えられるよりも気付くことが大切なのかもしれません。 広い視野と深い思考をもつための小さなきっかけを提供することが、グリーンプロジェクトのミッション(理念)であり、キアゲハの卵が小さなメッセージのひとつです。 みなさんの気づきが、キアゲハのように大きく広がっていくことを願っています。
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